天主堂の側を流れる川の脇に、半分埋もれた姿を見せている。
この鐘楼は、直径5.5メートル、重さ50トン。約35メートル離れた土手まで吹き飛ばされた。原子爆弾の爆風の強大さを表わしています。
天主堂の正面向かって左側の植え込みには、どれも全身黒く焼け焦げた聖人達の石像が並んでいる。強烈な爆風で、鼻や腕、指がもぎ取られ、頭部さえ欠いたものなどどれも痛々しい姿で立っている。
聖ヨハネ像と聖マリア像は、原爆の爪跡を残したまま、今もなお、浦上天主堂の正面左右に配置されている。聖ヨハネ像は、右半分が黒く焦げ、鼻も焦げ、聖マリア像は指が欠けている。