4.被爆の双子クスの木


 校舎はほとんど壊されてしまい、周りの草木も焼けてなくなってしまいました。それから3年。50年は草木が生えないと言われていた焼け野原に、若い芽が育ち始めました。この地に植えていたくすの木は、枝も茎もぼろぼろになったが根だけは生き続けていたのです。そして、左右二本の芽が出てきたのです。それから何十年。そのクスの木は、今も立派にたっています。この木を「双子くす」と呼ぶようになりました。