松尾あつゆき句碑


碑文より)

 左側には1m四方くらいの茶褐色の自然石があり、岩塊にただ一句が太く刻まれている。

 降伏のみことのり
    妻をやく火いまぞ

 右側には屏風形の高さ50cm、厚さ15cm、幅1mのものに、

 すべなし地におけば子にむらがる蠅
 かぜ、子らに火をつけてたばこ一本
 朝霧きょうだいよりそうたなりの骨で
 まくらもと子を骨にしてあわれちちがはる
 炎天、妻に火をつけて水のむ
 なにもかもなくした手に四まいの爆死証明
 涙かくさなくてもよい暗さにして泣く

 と、刻んである。